ウクライナが攻勢を強めていよいよへルソン州での攻防が激しくなってきたという。ロシアが核攻撃を考える可能性が強まったか。
ロシア、精密弾7割失う? ウクライナ・ヘルソンで劣勢、プーチン氏が強硬派に苦慮か(GLOBE+) - Yahoo!ニュース
ヘルソン州はウクライナ南部にあり、ロシアが一方的に併合宣言(2014年)し、実効支配し続けるクリミア半島の北にある要衝の地。 そんな州をロシア軍が3月、ほぼ全域を占領した。しかし9月以降、ウクライナ軍の反攻が本格化。州を二分するドニプロ川の西岸にある村落を次々解放した。
「ヘルソン州からロシアの他州への『移住』を全力で助けます」 ロシアのフスヌリン副首相が10月14日、Telegramのヘルソン占領軍「当局」アカウントを通じてこう述べた。 ドニプロ川西岸に住む数万人の住民もドニプロ川東岸地域へ「避難」させようとしている。 そのわずか2週間前、プーチン大統領は同州の「ロシア併合」を宣言したばかりだった。早すぎるウクライナ軍の反攻を前に、軍当局は、大統領の面子をかばう暇もなかった。 「米国製の新型装甲車MaxxPro(マックスプロ)がヘルソンに投入された」 ロシア語メディア「ノーバヤ・ガゼータ・ヨーロッパ」(10月16日)が、ウクライナ軍善戦の理由をこう指摘した。 ウクライナ軍の大きな弱点は装甲車不足だ。地雷に強く、歩兵をより安全に運べるMaxxProが、ヘルソンのウクライナ軍の進軍を助けたという。 そして、いよいよ、州都ヘルソン市で、ウクライナ、ロシア両軍による激しい戦闘が起きるという観測が生まれている。 ウクライナ軍はロシア軍が占領しているヘルソン市から30キロの地点まで進軍している。 一方、ロシア軍は同市を含むドニプロ川西岸に精鋭1万数千人を展開させている。ウクライナ軍情報部門トップは10月25日、ロシアはその部隊を増強しており、ヘルソン市で市街戦が起きるかもしれない、と述べた。